最終更新日 2004/10/17
ガサ入れ!東京アジト
意外と広い1.6畳
旅先で出会った人々や親しい人々200人ばかりに1ヶ月に1、2通ほど、近況報告のメールを一斉送信で本人の希望にはおかまいなく、勝手に送りつけている。公にして差し支えのない分については、中南米ウォーカーズBBSにも、「地球の歩き方」BBSの”旅のレポート”にも掲載しているのだが、私が東京で潜伏していた1.6畳で格安なアジトの詳細についてはBBSには掲載していない。なぜなら、公にすると大いに差し支えるからである。しかも、私が今後再びここに舞い戻る可能性は極めて大きく、そのときにここを借りられないとたいへん困るのだ。
ぎりぎり書けることだけ書くと…
この東京アジトには本当は寝泊りしてはいけないのだが、24時間開いているので当然、寝袋を持ちこんで寝ていた。宿泊を目的とした利用者はもちろん断られる。そのわりにはコインランドリーもコインシャワーも併設しており、なんなのあくまで建て前なのー?という感じ。日本にまで帰ってきて、なんでシャワーなんざ浴びにゃならんわけ、しかも時間を気にしながらなんてごめんだわと思っていたので、近所の銭湯に通っていた。まるで潜伏生活。HPのファンの方からは、「そんなところ、僕だったら頭がおかしくなりそうです」とまでメールが来たが、ちょっと足を伸ばせばどこでも行けるし、ちょっと手を伸ばせばなんでも届くとなかなか快適だった。それは、強がりでもなんでもない正直な本音なのだ。山でテントを張ることを思えば、屋根はあるし、水道はついてるし、しかも別料金だがADSLでインターネットは常時接続とまったく楽勝なのである。テントではマットの上に寝袋を広げるのだが、南米でマットをあげてきてしまったので、床の上に直接寝袋で寝ていたが、床に柔らかいシートが敷いてあったため、マットで寝るよりも快適なほどだった。
玄関 クローゼット 本棚 テレビは有料でアダルトばっかりだから見なかった。冷蔵庫も暖房も別にいらないからつけないし、タバコも吸わないから換気扇も使わなかった。トイレは共同だが女性客が少ないこともあって清潔そのもの。海外生活が長いわりには、室内では靴を履かないため、必ず部屋に入るとすぐにドアの近くで脱いでいた。広い部屋に住んでいると散らかしてしまうものだが、こんなに狭い部屋にいると散らかすと自分の身のおきどころにたちどころに困るため、散らかすわけにもいかない。散らかすということはたいへん贅沢なことなのだ。布団敷きっぱなしとか、洗濯物ほったらかしとか、ここではそんなことはありえない。CDも本も仕事の資料も使ったら、天井ぎりぎりのところに付けられた棚にいすにのっていちいちしまう。
生活必需品のこまごま 関係諸団体のものとお土産のアフガン札 誘惑が一切ないので仕事ははかどる いちおう貧乏は貧乏なのだが、旅している間、トラブルに遭ったとき、どう対処するか考えるのが嫌いではなかったように、この状況をいかにして打開するかを試行錯誤するのも嫌いではない。東京で潜伏先を探しているとメールで助けを求めると、実に世界中から東京安宿および安物件情報がよせられ、東京近郊在住のファンの方からは、うちに泊まってもいいとか、なにか手伝えることがあったら言ってくれとかいう温かい返事が速攻来た。フランス在住の友人からは、パリなら泊めてやるのにとメールが来た。世間は思ったほど冷たくない。スペイン、中南米でかいくぐってきたできごとを思えば、日本の、東京の世間の荒波なんざ、まるでべた凪のようなもんである。ちなみにここの賃貸料は、あまりに素晴らしすぎてサイト上で明かすわけにはいかない。知りたい人は、京都、東京オフ会に参加してくれたら、こっそり詳しくおしえてあげましょう。東京激安宿情報は、今後泊まったところに関しては随時更新予定。
女性5人ドミ
仕事があったため、4月30日〜5月2日まで東京にいた。GW中だったので安宿をおさえるのが一苦労。最初にあたった2軒は満室と断られ、3軒目にしてようやく確保。早稲田のTENTEN GUEST HOUSEに2泊した。1泊1500円。日本でドミトリーに泊まるのは初めて。
女性ばかり5人部屋の先客は、中国系インドネシア人3人と仙台出身の女の子1人。
ジャカルタ出身の3人はちゃんとビザを持っている。「日本語を勉強していますか?」と訊くと「勉強ない!」と元気な返事がかえってきた。9時5時でおしぼりをつくって時給800円で働いているのだそうだ。部屋についているキッチンで仲良く自炊している。華僑のたくましさに感心はするのだけれど、就労目的で就学ビザがこんなに簡単におりるのなら、そりゃ東京はたまげるほど外国人が増えるはずだ。御徒町なんか、信号待ちしていたら右から韓国語、左から中国語がステレオで聞こえてくるし、背広着てケータイで話しながら自転車こいでるインド人とごく普通にすれちがう。
仙台の子は、ほとんど寝ている姿しか見ていないのでなに者なのかわからずじまい。明け方帰ってきて夕方出ていく。出ていく前にうまくはないけれど話し慣れた英語であっちこっちに電話している。「今日は基地には行かないよ」と聞こえてきたので米兵と遊んでいるのだろう。色白で大柄な子で少し日本人離れした感じがするから彼らにはウケがいいかもしれない。彼女の足元には大きなヴィトンのボストンバッグがチャックも閉めずにおかれていた。
早稲田界隈は学生街だからすごしやすい。安くておいしい食べ物屋さんがいっぱいある。近くにベローチェがあるので一日に2回も本を読みについいってしまう。早稲田松竹で映画を観たいのをぐっとがまんして仕事にいった。ゲストハウスの下にあるバーがなかなかよかったので、東京に来るたびに顔を出そうかなと思った。
TENTEN GUEST HOUSEのオーナーご夫婦の人柄の良さもあり、さらに5月14〜19日、22〜23日も泊まった。いっそ東京に住んだほうがいいくらいに5月はとにかく東下り(京都出身なので口が裂けても”上京”なんて言わない。京都に行くことこそが上京のはずである。しかし、誤解を招きそうなので京都に行くことは”上洛”と言う。)ばかりだったが、そんなときの頼もしい味方が夜行バス。特に安いのは関西バスで日によってはなんと関西〜東京3900円。その次に安いのは、JR青春ドリーム号の京都〜東京5000円。しかし、それでも使える時期なら青春18切符が一番安い。やる気さえあれば、たいていのことは知恵と体力でなんとかなるものだ。