最終更新日 2002/11/05
グアテマラ<その8>
グアテマラぶらぶら2<グアテマラ北部・東部>
リオ・デュルセ
橋から町を望む
リオ・デュルセからはリビングストンまでリバークルーズが出ている。分岐点モラレスからリオ・デュルセまでバス(5Q)。リオ・デュルセの町にみどころはないが、甘い川というだけあってマングローブに囲まれた川はきれいだ。周りにはランチャでしか行けないような高級ホテルもある。川からの風は涼しいが水辺はジャングル同様、やたらと蚊が多い。
リバークルーズは75Qから。安いコースはサンフェリペ城も滝も含まれない。マナティの生息地ビオトポと川に温泉が湧き出しているアグア・カリエンテはどんなコースにも含まれているので水着を下に着ておくほうがいい。ここはベリーズと違い、マナティ遭遇率はかなり低い。温泉は硫黄臭く、湯の花が浮いている。川岸の湯が湧いているところからは時々熱湯がうちよせてくる。水面近くは熱いが川底近くは冷たいのでかき混ぜながらつかる。温泉タイムは約20分。
リビングストンはグアテマラの中で最もグアテマラらしくないところで黒人が多い。先住民よりも圧倒的にラスタマン。着くといきなりガンジャ(マリファナ)を売りに来た。三つ編みしないかと黒人のおばさんに何回も声をかけられる。犬やら豚やら鶏やらもかけまわっている。ここのおすすめは、ココナッツパンと麦藁帽子が電灯の傘になっているリリーというレストランのタパードというスープ(35Q)。タパードは魚介類をココナッツミルクで煮込んだガリフナ料理だ。おいしいがちょっとしつこい。一口大の青いバナナが芋のような食感で意外といける。
ちなみにリビングストンからベリーズのプンタ・ゴルダ行きのランチャ(100Q)は火曜日と金曜日に出る。水路では陸路のように国境でビザが出ないのであらかじめ用意が必要。船でのグアテマラ出国税は75Qで陸路の5倍。
ホテルの飼い犬に噛まれて病院にかつぎこまれ、それどころではなかったのでリビングストンの写真はなし。共和国なので治療費無料の病院だった。ぱっくり開いた傷口をシャンプーでごしごし洗って、破傷風の注射をされた。あまりに見事な処置だったので今でもしっかり傷跡が残っている。せめて狂犬病予防注射済みの飼い犬に噛まれたのが不幸中の幸い。
フローレスもサンタエレーナもただティカル遺跡に行くための中継点。ただ外せないのはフローレスのマヤ料理専門店La Mesa de Los Mayas。ここにはアルマジロ・イグアナ・食用ネズミ・七面鳥・鹿・テペスクインテ(手乗り猪のような小動物)の盛り合わせ(100Q)がある。鹿、七面鳥以外は食べたことがなかった。アルマジロは火であぶったのを市場でよく見かけていたが食べるのは初めて。普通のポタージュスープの後に6種類のゲテモノが来た。トルティージャも温野菜もフリホーレスもライスも付け合わせで来るが肉だけでも結構な量。二人一皿でちょうどいいくらい。中にはちょっと塩味のきついものもあったが全部なかなかいける。アルマジロは小骨が多かった。
なかなかいけるゲテモノ料理
ペテン・イツァ湖
サンタエレーナから橋を渡ってフローレスに向かうと洗濯禁止と書かれた看板が立っている。それでも、みんなおかまいなしに洗濯している。頭を洗っている人もいれば、泳いでいる人もいる。岸辺はゴミが多いが、湖はきれいだ。夜は蛍が飛んでいる。
小麦粉の配分が多いメキシコの色白トルティージャはおいしいが、ほとんどとうもろこしのグアテマラの色黒トルティージャはまずい。グアテマラでもキリグアのような蒸し暑い地方はとうもろこしよりも小麦粉のトルティージャをよく食べるようだ。これはナンみたいでおいしい。さすがのグアテ人も暑いと分厚くてもそもそしたとうもろこしのトルティージャはきついらしい。
エスキプーラスは中南米の聖地で黒いキリスト像が祭られている。サンタエレーナ・フローレスから10時間以上のバスの長旅で、しかも日没後にグアテマラ・シティに着くと狙われやすい。だから、エスキプーラスで一泊して、昼間にグアテマラ・シティまで戻ることにした。サンタエレーナからチキムラまでバスで8時間(50Q)。ミニバスに乗り換えて1時間(6Q)。ちなみにグアテマラ・シティからエスキプーラスへはバスで4時間(20Q)。
スペインのモンセラで黒いマリア像を見たことがある。黒いマリア像のあるカテドラルは険しい岩山の上にあり、聖地の雰囲気を醸し出していたのだが、エスキプーラスは門前に観光客向けの店やホテルが立ち並び、あまり聖地という感じはしない。
黒いキリスト像を拝観する。十字架を背負ったキリスト像などの展示を見ながら順路を進む。敬虔な信者の男性はずっとひざまづいて祈りながら進んでいた。スペインの黒いマリア像は手に持っている玉に触れることができたが、こちらはすべてガラスケースに入っている。私の前にいたおじいさんと孫娘が後ずさりをしながらキリスト像から遠ざかっていく。敬虔な信者はキリスト像に尻を向けないというより、見えなくなるまで目を離さない。そんな人々の間でいきなり尻を向けてすたすた退場するわけにはいかないので、彼らを見習って後ずさりした。
カテドラルの中にキリストグッズを売る店がある。車にかける十字架、ペンダントトップ、聖書の一節を書いた色紙など、いろいろ豊富に揃っている。決して安くはないのにみんな、ばんばん買っている。アンティグアでセマナサンタを見たとき、ごてごてしたデコレーションの派手な帽子をかぶった人々を見かけた。その帽子はエスキプーラス名物だ。さすがにカテドラルの中ではそれは売っていないが、門前の土産物屋で売っている。一見五色豆のような、こんぺい糖の親玉のような派手な色づかいの砂糖菓子もここの名物だ。
カテドラルのすぐ横で車の御払いをやっていた。ボンネットを開けて、エンジンの上に何枚も聖書の一節を書いた色紙をおいている。家族全員が並んで牧師さんに聖水をかけられている。カトリックの御払い、しかも車の御払いなんて初めて見た。
黒いキリスト像のある大聖堂
門前市
チープなペンダントトップ 7つで19Q
コバンへはグアテマラ・シティからバスで5時間(27Q)。ごく普通の町だが白いレース編みのようなウィピル(民族衣装)が変わっている。
コバン名物七面鳥のスープ
コバンの手前にはビオトポ・デル・ケツァールという国鳥ケツァールの保護区がある。グアテマラ・シティからバスで4時間(25Q)、コバンからは1時間(6Q)。Los Ranchitos del Quetzal(一泊24Q)という山小屋では拍子抜けするほどあっさり幻の鳥が見られた。しかも二羽。ケツァールはまるで重さがないかのように枝の間を飛び移っていた。動き出す瞬間の力みがなく、慣性の法則だけで動いているかのようだ。さすが世界一美しい鳥といわれるだけあって優雅。体の緑と胸の赤のコントラストが美しい。でも、ホンジュラスやコスタリカではさらにあっさり見られるらしいので、南下するならここでがんばらなくてもいいかも。
カルバリオ教会
カルバリオ教会の一角 先住民の祈りの場 サント・ドミンゴ聖堂