最終更新日 2003/02/23
スペイン<その2>
マドリッドでの週末のすごしかた
スペインというところは、土曜の午後から店が閉まってしまう。みんなが休みになる土日こそが稼ぎ時という発想はどうもここにはないらしく、開いているのは飲食店とVIPS(スペイン系コンビニ。だいたいファミレス併設)と外資系スーパーくらいのもの。にもかかわらず、大通りはそぞろ歩きの人々であふれている。スペイン人というのは家にじっとしていられない気質なのか、とにかく散歩が大好きなのである。閉まっている店のショーウィンドウをのぞいては、みんな楽しそうに談笑しながら歩いている。
金曜の夜ともなるとプラサ・サンタアナのような飲屋街は夜遅くというか、朝早くまではしご酒の人々でごったがえす。バルにしても、ディスコにしても、立飲みが基本なのでスペイン人に付き合うにはけっこう体力がいる。しかも、ディスコが一番盛りあがるのは午前3時くらいなので待ち合わせが午前1時なんてのはあたりまえ。特に日照時間の長い夏は午後10時になってやっと暗くなるため、夜の始まりが遅いのだ。
土曜の午後と日曜の午前はプラド美術館もソフィア王妃美術館も入場料無料。とにかく所蔵品が多いのではしごどころか、どちらかひとつでさえ一日で全部見るのはかなりつらい。マドリッドに長期滞在するなら、週末毎に通って少しずつ鑑賞するのがベター。コンプルテンセ大に通っていたときは、プラドから歩いてすぐのアントンマルティンに住んでいたので、よく散歩がてらダリやピカソやゴヤの作品を見にいった。
そんなマドリッドにも日曜に買い物を楽しめる場所がちゃんとある。それがラストロ。つまり、蚤の市。ここに来れば、高級品以外のものはなんでもそろっている。特にエスニック雑貨と軍用品はラストロならでは。エスニック雑貨は中南米やアフリカ、インドの衣料や小物が充実しているし、軍用品ならスペイン軍の配給品でないものはなく、中古のパンツやタオルまである。だいたい朝9時ごろから店がたち始めるが、真っ先ににぎわうのはやっぱり古着屋。人出の多いところにつきものなのがスリ。あちらこちらに警官が巡回しているがいたちごっこ。財布は持たずにジーンズの前ポケットにお金を入れて手ぶらで出かけよう。
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スリが多いので注意! 高級品以外はなんでもある 意外な掘り出し物も?! 中南米やアフリカ雑貨もある
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マヨール広場では切手市 ラストロには老若男女がひしめくが、マヨール広場では年配の男性が熱心に品定めをしている。なぜなら日曜のマヨールには切手やコイン、テレホンカードの市がたつからだ。平日もこの界隈は切手や古銭を扱う店が多い。ちなみに有名観光スポットなのでマヨール広場にはよいバルがない。こちらもスリが多発しているので要注意。
レティーロ公園 ガラスの宮殿 大学のない日、安アパートの窓のない部屋にいるのは気が滅入るので、天気がよければよくレティーロ公園に行った。ガラスの宮殿のそばのベンチや池の土手で日が暮れるまで膨大な量の課題に追われた。
スペインは古い建築物をだましだまし使っているせいか、何世代にも渡るやっつけ仕事がたたってか、やたらとあっちこっち修理している。有名な城や教会でさえ、いつもどこかしらネットや囲いで覆われている。でもなあ、まさかレティーロで池の工事に出くわすとは思わなかったよ。池はオレンジと白のだんだらですっぽり囲われて全然見えなくなっていた。
それでも池の周りでは、あいかわらずひまわりの種やスナック菓子を売っているし、手相(500PTS)やタロット占い(1000PTS)や似顔絵描きがお客を待っている。こっちからは南米のケーナ、あっちからは中国の胡弓の音が響いてくる。肩や腕を組んで歩いている人もいれば、ジョギングに精を出す人もいる。子供も犬もはしゃいでかけまわっている。やっぱり、晴れた週末のレティーロ公園は楽しい。
親子連れでいっぱいの野外劇場 人形劇にかぶりついている子供たち 街角やメトロでもおなじみの中南米音楽 胡弓などの中国楽器の演奏も