最終更新日 2002/08/02
Bienvenidos!
<1999・12・1掲載>
はじめまして、きょきーとです。『住所不定無職日記』をグアテマラ・アンティグアより発信する予定ですが、実はまだ東京にいます。今頃はもう現地に慣れているはずだったのですが、メールマガジンやホームページに手を出してしまい、足止めをくっています。そもそも秋葉原の中古専門店で値切りたおして、初めてのマイパソコンをゲットしたのが8月30日のこと。友人知人に超初心者の無謀な計画と言われつつ、苦節2ヶ月半、たれぱんだとブラックジャックに興じたり、ピンクの熊をタコ殴りにしてみたりと、道草を食いながらもようやくここまでこぎつけました。登録してくれてどうもありがとう。本当に感謝しています。
スペイン語がわかる人はお気づきでしょうが、私の本名はきょうこといいます。ちょっと説明するとKyokoは西語表記ではKiokoとなり、さらに小ささや幼さ、相手に対する親しみ(見下すときに使うこともあるが)を表す示小辞の−toがつくと、Kiokitoとなります。ちなみに西語では例外も多くあるものの、男性名はOで、女性名はAで終わります。例えば、Marioは男性、Mariaは女性です。Kは外来語のみに使います。だから、私の名前は西語圏では、男みたいな外国人の名前になるようです。
名前の話ついでにもうひとつ。加賀という苗字は、西語ではとんでもない意味になってしまいます。cagaはcagarという動詞の3人称単数なんですが、それは脱糞する、つまり糞たれる、要するにうんこするという意味です。河野美緒という名前もおそらく存在するでしょうが、それは私の女性性器という西語に限りなく近い発音です。「ちょうちょ」も女性性器という意味なので、西語圏では蝶々の歌は歌わないほうがいいでしょう。(私はもう何回もスペインの飲み屋で歌ってますけどね。)ちなみに、スペインではドラえもんやハイジの歌を歌うとうけます。主題歌は吹き替えなしで放送されていたらしく、日本語のままでOK。スペイン人のアミーゴが欲しい人はお試しあれ。
まだまだ名前ネタはありますが、これ以上横道にそれると戻れなくなりそうなので、今日のところはこのへんで。
一個人が自分のメディアを持つということは、きわめてめんどくさいことです。個人旅行の準備もまた、同じくらいめんどくさいことです。どっちも途中で止めたくなるほどなのですが、いったん始まってしまえばやみつきになるほど、楽しいんですね。双方向性に乏しいマスメディアというのは、パックツアーのようなものです。ものごとのマクロな一側面だけを送りつけてきて、まるで他の側面はなかったかのようにしてしまいます。名所とされるところだけを足早に通り過ぎていては、見えるものも見えてこないのと、なんだか似ています。
これからお届けしたいのは、旅先での美しい景色でもなければ、非日常的な体験でもありません。外国で外国人としてすごす日常生活の中でのできごとや感じたことを、ほどよい鮮度で発信できればと思っています。
マスメディアの中の景色と違わないことを確認するためではなく、いかに異なっているかということに気づくために、わざわざ目的地まで出向いてください。私というフィルターで濾過した外国、ミクロとはいえ、それもやはり一側面にすぎないということはわかっています。でも、このインターネットという比較的新しいメディアは、個人が発信するミクロな一側面の膨大な蓄積によって、ひとつのものごとのさまざまな側面を提供するものです。しかも、簡単に発信者にアクセスすることができます。与えられるだけではない、与えるだけでもない、この双方向性の心地よさは他のメディアにはありません。
多くの人が触発を求めて旅に出ます。実は触発こそが旅なのかもしれません。なにげない会話や映画のワンシーンも旅なのかもしれません。誰かにとっての旅になり得ることを願って、毎回、現在地からあなたに発信します。